内装リフォームの費用相場徹底解説!

ご自宅の内装リフォームをそろそろ考えたいけど、肝心な費用相場がわからない方も多いのではないでしょうか。今回は内装リフォームで知っておきたい費用相場と基礎知識についてまとめました。

そもそも内装リフォームとは何を指すのでしょうか。壁や床などの室内をはじめ、トイレやキッチンなどの室内にある設備をまとめて「内装」といい、そのリフォームのことが内装リフォームです。

それぞれの内装の種類ごとに相場をお伝えすることに加え、覚えておきたい基礎知識についてもご紹介するので、リフォームをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.内装リフォームとは

2.内装リフォーム種類別費用相場

 2-1 壁紙(クロス)張り替えリフォーム

 2-2 床(フローリング)張り替えリフォーム

 2-3 部屋の間仕切りリフォーム

 3-3 水廻りのリフォーム

3.内装リフォームをする際の注意点

4.まとめ

1 内装リフォームとは

際ほど内装リフォームについて軽く触れましたがさらに詳しく説明すると内装リフォームは、古い物から新しい物へと交換する工事を行うことが一般的です。建物によっては、より大々的なリフォームを実施することも可能です。たとえば、戸建てであればバリアフリーを見据えて、寝室の近くにトイレやお風呂を移動させることもできますし、利便性を高めるために、キッチンの形を大きく変えることもできます。

これらの内装を一気にリフォームすると、非常に高額な費用がかかりますが、ごく一部のみのリフォームをのみ行い、住みやすい住宅に少しずつ改善させることも一つの手段です。

現在家の各箇所の痛みが目立ってきて、内装リフォームを考えているけど、まずどこから手をつけるか悩んでいる場合には、傷みやすい水回りの工事を優先することがおすすめです。

それぞれ詳細な金額や必要な工事期間は物件の劣化状況と、工事内容によって変動しますが、ある程度の平均を知っておくことも大切です。工事期間は長くても5日程度であり、大まかな費用相場は300万円~1,500万円で行われることが多いです。内装のリフォーム、外観のリフォームに比べて比較的短期間で終わるといえます。

2 内装リフォームの種類別費用相場

内装リフォームの代表的な箇所をそれぞれの項目で、一般的な建材を使用した場合の費用相場を解説していきます

2-1 クロス(壁紙)の張り替えリフォーム

壁のリフォームの費用相場は10~20万円程度です。ただ工事内容や使用する壁紙・クロスの金額、面積によって金額は変動します。

使用する材料や工法、かつ面積が広くなると、金額も上がると考えましょう。反対に限定的な範囲で安い壁紙を使用する場合は、相場以下の金額で済ませられることもありますので金額を抑えたい方は使用する壁紙も要チェックです。

クロス(壁紙)の張り替えで注意したいのは、サンプルを見たときと実際の仕上がりに色などの違いを感じやすい点です。

ごく一部の箇所に貼り付けられたサンプルと、壁一面に張られた実物との間にはイメージの相違が生まれやすいため、その点を加味した上でクロスを選ぶ必要があります。また、クロスの色合いは、光の当たり具合によって変化しやすいので、昼間と夜の違いについても確認しておくとよいでしょう。

壁紙リフォームは約10年のサイクルで行うのが目安とされています。水回りなどは傷みやすく、汚れやすいのでこれよりも早いタイミングで張替えた方が良いでしょう。

クロスの張り替えにかかる費用の相場は、大まかんいわけると以下のようになります。

量産品クロス 700~1,100円(1m2あたり)
1000番台クロス 1,000~1,600円(1m2あたり)

量産品クロスは、マンションなどでよく利用されているシンプルな柄の壁紙です。メーカーが大量生産している定番デザインのクロスで、シンプルな見た目で価格を抑えられることがメリットです。

一方1,000台クロスは、少し高額ですが、消臭などの機能性のあるもの、色や柄が豊富な壁紙のことです。費用は面積によって変化していきますが、大体20万円以下でおさまります。各メーカーが力を入れて生産しているクロスで、デザイン性があり見栄えのいいデザインを見つけやすいことがメリットです。

面積の大きい部分は量産品クロス、アクセントや狭い部屋には1,000番台クロスなど使い分けることで費用を調整するのことをオススメします。

さらに詳しく材質によって費用相場をわけると以下のようになります。

項目 費用
ビニールクロス ・量産品クロス:平米あたり約900円~
・1000番台クロス:平米あたり約1,200円~
紙クロス 平米あたり約1,500円~
織物クロス 平米あたり約1,800円~
諸経費 ・養生費用:約200円~
・下地処理費用:約500円~
・既存クロス撤去費用:約2,000円~
・家財移動費用:約300円~
壁紙の張り替えでは各種諸経費も加算されるため、これも考慮して金額を見ていきましょう。

壁紙の張り替えは基本的に1日で終了します。ただし施工する範囲が広いと2日程度かかることもあります。

*塗り壁にリフォーム

ご自宅によっては壁紙の張り替えではなく、珪藻土や漆喰などの塗り壁によるリフォームが必要な家庭もあります。塗り壁にリフォームの場合平米あたりの単価は約2,500円からが相場となります。通常よりも高額になるため、面積によっては費用相場以上の金額になることが多いです。

また、壁紙の張り替えよりも時間がかかりやすく、工事期間の目安は2~4日程度と長いです。壁紙なら1日で終るところが、塗り壁だと複数日にまたがることも多いため、時間がかかりやすいのでリフォームする時期を考えて業者に依頼しましょう。

2-2 床(フローリング)の張り替えリフォーム

床のリフォームにかかる費用相場は、全体的に見ると20~35万円程度です。高くても、大体40万円以下でおさまる方がほとんどです。フローリングは傷みやすいので、多くの方が内装リフォームの際に張り替えを希望しています。フローリングの張り替えにかかる費用は、使用する材質によって異なります。安い物と高い物との差額は2倍以上になることもあるため、それぞれの床材質の違いを知っておくことが大切です。

フローリングの材質別費用相場は以下の通りです。

無垢材を使ったフローリング 12~25万円(6畳)
集成材を使ったフローリング 5~10万円(6畳)

無垢材フローリングは踏み心地がよく、人気があります。さらに天然木を加工して使用するため、自然で高級感のある仕上がりになります。ただし、費用が高額なことに加え、曲がりやすいことも特徴に含まれます。無垢材フローリングは一枚の板で作られており、継ぎ目のないフローリングです。
一方の集成材は幅の狭い板を圧着して一枚の床に仕立てたもののことで、加工しやすいため劣化が起こりにくく費用も安価です。ただし、合板であるためパターンが限られるのが特徴です。張替え費用を抑えたい方におすすめします。

いずれの材質を使用する場合においても、さまざまな木目やカラーから希望するフローリング材を選べば、内装リフォームをすることで部屋の雰囲気を一新させられます。

フローリングのリフォームは材質選びき加えて工事のパターンによっても費用相場が変わります。

パターンとして大まかに三つあり、フローリングの張り替えと畳からフローリングへの変更、カーペットのリフォームです。以下ではそれぞれのリフォーム別に費用相場を解説します。

①フローリングの張り替え

床材をフローリングに張り替える場合の費用は、1畳あたり20,000~60,000程度が相場です。使用するフローリングの種類や工法によっては費用相場は少しずつ変わっていきます。

床材 費用相場 工事期間
無垢フローリング ・張り替え工法:1畳あたり30,000~60,000円
・重ね張り工法:1畳あたり20,000~50,000円
1~3日
複合フローリング 1畳あたり13,000~37,000円(オークナラタイプ) 1~3日

工事期間の目安は部屋の広さによって異なり、広くなるほど期間は長くなります。

②畳からフローリングに張り替え

和室から洋室への変更のような、畳からフローリングに張り替える場合は、1畳あたり30,000~45,000円程度が相場です。部材によってはフローリングよりも高価であり、畳からフローリングへの床材変更は費用相場があがりやすいです。

フローリングへの変更時に畳を剥がし、下地から張り替えなければならないので費用相場がどうしても上がってしまいます。

作業工程は通常のフローリングの張り替えよりも増えますが、工事期間自体は特に変わらず1~3日程度で完了するでしょう。

③畳を新しくするリフォーム

畳を交換して新しくするリフォームでは、6畳あたりで7~10万円程度が費用が相場です。工期は約2~10日であり、費用は使用する畳の種類によって変動します。費用を抑えたいなら、現在使用している畳の張り替えがおすすめであり、その場合は6畳あたりで3~5万円程度が費用の相場です。

工期は約1日であり、安価で素早く済ませたい人にも向いているでしょう。また、畳は裏返して使っていない面を表にすることも可能です。この場合は1畳あたり3,500円程度で、より安くリフォームができるので費用を抑えたい方は検討することをオススメします。

④カーペットにリフォーム

床をカーペットにリフォームする場合の費用は、相場で考えると平米あたり約4,000円です。

項目 金額
施工費用 平米あたり約2,500円~5,000円
グリッパー交換費用 平米あたり約700円~
下地フェルト交換費用 平米あたり約600円~

工事自体は比較的簡単であり、1日で完了することも多いです。

2-3 部屋の間仕切りリフォーム費用相場

部屋の間仕切りを取り付けることで簡単に間取りが変更できます。間仕切りにはさまざまな種類があり、それぞれで費用の相場が異なります。

部屋の間切りリフォームの費用相場は以下の通りです。

リフォーム内容 費用相場
壁の設置 8~23万円
パネルドアの設置 10~40万円
アコーディオンカーテンの設置 5千円~6万円

使用する資材によって、金額は大きく異なります。また、設置箇所が多くなると、個数に応じて費用が高くなります。ご自宅の間取りをどのようにしたいか、出来上りの構図を想定しながら決めましょう。

既存の壁の取り壊しや配線工事の有無など、自宅の状況によって工事期間は異なりますが、大体4~5日程度で終えられる場合が多いです。

間仕切リフォームは、ライフスタイルに合わせて行う方が多いものです。間仕切りを設置すると、比較的工事の規模が大きくなります。

①アコーディオンカーテン

アコーディオンカーテンとは、蛇腹のように折りたためる引き戸のことです。簡単に取り付けすることができ、費用相場も低いので費用を抑えたいかたにオススメです。

②パネルドア

パネルドアも折りたためる間仕切です。しかしアコーディオンカーテンとは素材が異なり、木目のパネルを複数繋げたものを指します。木目調でデザインがおしゃれで、一番人気があります。

③壁の設置

アコーディオンカーテンやパネルドアは、設置が簡単ですが、子供部屋を作るなどプライバシーを重視したい場合は、壁を設置して部屋を完全に仕切る方が良いでしょう。
間仕切りの設置にかかる費用は、ほとんどの方で30~60万円程度です。

費用相場と工事目的を加味して、どの方法で間仕切を作るかを検討してみてください。

2-4 水廻りのリフォーム

水廻りのリフォームは配水管の影響だったり、劣化状況に大差なかったりします。ですので、一カ所リフォームするよりも一気にリフォームする方がお得なのでご自宅の状況に合わせて検討してみましょう。

①キッチンリフォーム

システムキッチンは、工事内容や機能によって費用が大きく異なりますが最も多いリフォームの平均相場は50~100万円です。

一番人気はコミュニケーションを取りやすいアイランド型キッチンです。壁付け式のキッチンを対面式に交換するリフォームをすることでお家のキッチンをアイランド型キッチンに変えることができます。しかし電気やガス、水道の配線を変更したり、壁の補修工事を行わなければなりません。そのため、費用相場は高額になりやすく、工事費用を合わせると、約150~200万円が相場となります。

キッチンの移動も行う場合は100~200万円ほどかかるでしょう。

②トイレリフォーム

トイレのリフォームは、新しく購入する便器の種類や、工事内容によって費用相場が変わります。便器の交換や内装のリフォーム以外に、温水洗浄便座の設置なども行われます。費用相場は、洋式トイレ同士を交換する場合で15~40万円、和式から洋式への交換は20~60万円、トイレの移動も行う場合は20~60万円です。また和式から洋式に交換する場合、便器周辺に段差があると追加工事が発生するため、費用が高額になる傾向にあります。さらにトイレ内のバリアフリー化を進める場合や、壁紙などの内装を変更する場合にも追加料金がかかり費用相場はあがります。

大掛かりな工事には3~4日程度かかる場合もあります。その間のトイレは施工会社によっては非常用トイレなどの貸し出しを行っている場合もあるため、確認しておくことえおオススメします。

③お風呂のリフォーム

浴室は大きく分けてに2種類ありタイル張りの在来浴室と、パーツを組み立てるユニットバスです。
浴室のリフォームでは、在来浴室をユニットバスに交換するリフォームが最も多く、費用相場は90~150万円です。また、ユニットバス同士の交換は60~150万円、在来浴室同士の交換は100~200万円、浴室の移動も行う場合は75~200万円ほどかかります。
さらにオプション機能の追加やグレードにこだわるほど、費用は高額になります。お風呂をリフォームする場合も、他のリフォーム同様工事内容と設備により費用相場が変わります。

 また、ユニットバスは完成品を使用しますが、在来工法の浴室はオーダーで浴槽などを組み立てていくため、費用相場が上昇する可能性が高いです。

④洗面台のリフォーム

洗面台のリフォームは製品の質によって費用が大きく変動します。洗面台のみを交換する場合は10~50万円、洗面所全体の交換は20~50万円、洗面台や洗面所の移動も行う場合は20~50万円が相場です。最も質の高い洗面台を選ぶと、50万円以上するケースもあります。

また洗面台は湿気が貯まりやすいためまわりの壁紙や床なども劣化している可能性が高いです。リフォームの際は洗面台に加えて周辺の劣化状況も確認しておくと後から工事がふえたりする手間がなくなります。

3 内装リフォームをする際の注意点

リフォームの内容によっては、工期が長くなる可能性もあります。ですので工事を始めるタイミングが非常に重要になります。例えば浴室の場合、在来浴室を壊してから新しく在来浴室をつくるケースでは、1ヶ月ほどの工事が必要になり、この間は自宅で入浴ができません。ですので自宅のお風呂のリフォーム中どうするかえは家族で話あっておきましょう。

業者が工事をしやすいように該当箇所の周りを片付けておくと、作業が進めやすくなるため、最短工期で完了させやすいです。

内容によっては騒音などで近隣住民に迷惑をかけてしまうこともあります。大きな音が出そうなら、事前に断っておくとご近所とのトラブルも回避しやすいでしょう

そのほかの部屋に関しても同様で、工事中は今まで道理自由に生活するのが難しいため、家族の状況に合わせてタイミングを決めましょう。また工事期間や、工事中の生活の仕方は事前い依頼する業者と話し合っておきましょう。

②建物の耐久性が低くなっている可能性

古民家や築年数が古いマンション・アパートの場合、内装リフォームの工事ができないほど、耐久性が低くなっている場合があります。無理やり工事を行うと、建物全体に大きなダメージがかかることもあるため、工事を中断・中止せざるを得ない可能性があります。専門業者にしっかりと現地調査をしてもらい判断しましょう。

③内装リフォームに強い業者を選ぶ

リフォーム業者によって、強みがそれぞれ異なります。

リフォームを依頼する業者探しは、約3社を目安に見積もりを比較して選ぶことが大切です。同じ工事内容でも材料の仕入れ値や、もともとの工事費用の設定額が違うので、業者によって金額が異なります。

1社で決めてしまうと、相場より高い費用を請求されていていても気づけず、損をする可能性もあるため注意が必要です。複数社見積もりをとることで自分がやりたい工事内容における適正価格がわかり、より無駄なくリフォームを進められます。

ただ、安いだけではなく、工事内容と自分の理想とする仕上がるの相違はないかも重要であるため、金額と工事内容のバランスが取れた、信頼できるリフォーム業者を選ばなければなりません。それぞれの業者のメリットとデメリットを見極めてより自分に合った業者を選択してくださいね。

④アレルギーと内装リフォーム

内装のリフォームでは使用する素材によってはアレルギーが発生する恐れがあります。アレルギーが発生しない体に優しいものを選びましょう。発生する恐れがあるアレルギーの有無は業者に相談すると教えてもらえるため、工事内容を確認する際に合わせて素材のアレルギー反応も確認しておくとよいでしょう。

アレルギー物質を発生させる素材を使ってしまうと、せきやくしゃみが止まらなくなったり、喘息などの問題を起こしたりすることもあるため注意しなければなりません。小さいお子さんがいる家庭は特に注意が必要です。

4 まとめ

本記事では内装リフォームに関する部位別の費用相場と基礎知識について徹底解説しました。

クロス(壁紙)やフローリング、キッチン、トイレ、お風呂などの内装リフォームを行うと、今までの自宅が見違えるように美しく、快適な住宅に生まれ変わります。

それそれの部位に合わせて注意する点がございますが、費用の相場や希望する工事内容を理解し、内装リフォームを検討してみてください。

本記事が現在ご自宅の内装リフォームを考えている方のお役に立てましたら幸いです。