1 外構工事の基本知識
まずは、外構・エクステリア工事の基本知識から抑えておきたいポイントを解説します。「外構工事」とは注文住宅であれば建てる際の最終工程にある塀や門扉などを設置する工事です。住宅の周辺部分に設営される各種設備が、「外構」です。具体的に外構とは、ガレージやカーポート、門やアプローチ、塀や生け垣、物置など、「家の外に置いたり、設置したりするものの総称」のことです。
外構工事は理想的な自宅の外観や開放的な空間を作るためにも必要です。またプライバシーや安全性を高める上でも、外構工事は欠かすことができないことも重要なポイントになります。以下では簡単に外構が果たすメリットについて解説します。
1プライバシーを確保できる
住宅周りにアルミフェンスやブロック塀で囲うことにより外部の視線を遮ることができます。
通行人の目が気になる、干している洗濯物を見られたくないなど、プライバシーを確保には必須になります。また不審者が敷地に侵入しにくくなるなどのセキュリティ対策にもなります。
2開放的な空間を作り上げられる
庭に面して設置するウッドデッキやバルコニーは、家族にとって憩いの場となる空間です。
屋内と屋外の両方で生活を楽しめるため、敷地を有効活用できます。また、人が通る玄関のアプローチなどを舗装することで、雨の日などに靴や車のタイヤ跡で玄関の汚れを軽減することもできます。毎日人が使っても支障が出ない、快適性・機能性を備えたアプローチはとても魅力的です。
4収納スペースを広げることができる
物置を設置することで、収納スペースを屋外に広げられます。カーポートなどは自動車を天候から守る働きもあります。
大きな荷物や自動車メンテナンス用品の置き場で困っている方におすすめです。
*補足情報
よく外構工事と一緒にエクステリアという言葉がでてきます。この二つの意味の違いはなんでしょうか。一般的には同様の意味合いで用いられますが、それぞれについて細かな違いがあります。
エクステリアは家の外に設ける構造物自体を指すというよりは、「家の外の空間・環境」を意味しています。エクステリアは、主に「インテリア」と対称的に用いられ、家の外回り全体の印象や雰囲気なども含めた意味合いで言及されることがポイントです。少し難しいかもしれませんがエクステリアも外構工事も工事の際になにか変わるとか、費用が違うといったことはないのであまり考えなくて大丈夫です。
2 代表的な外構設備の種類
ここまでで、カーポートやアプローチなどの外構工事用語がでてきましたが、実際に外構・エクステリア工事にはどのような種類があるのでしょうか。
以下では代表的な外構工事を紹介します。
代表的な外構設備
- 庭(植栽や池・庭石なども含む)
- 門扉
- アプローチ(道路・門から玄関までの通路) など
- フェンスや石垣、生け垣
- 玄関前など徒歩区間の手すり、スロープ
- 駐車スペース
- 駐輪場
- カーポート、ガレージ
- ポスト
- 物置、倉庫
これらの設備にもさまざまな種類があり、それぞれのポイントがあります。専門会社と相談しながら細かなところは決めていきましょう。
冒頭でも記載した通り外構工事は家を建てる工程の最後に行われるため、設計によっては希望通りの配置ができない場合があります。注文住宅を建てる際は、どうしても内装にばかり目を向けがちですが
外装のイメージも忘れず持つようにしましょう。
よくある失敗例ですと、たとえば、駐車スペースが予想以上に狭く希望のカーポートが設置できなかったり、駐車が壁ギリギリになってしまったりします。
電気や配管の位置によっては改修できない可能性もあるため、スペースは事前に余裕を持って確保するることがポイントです。
プライバシーや安全性を高める上でも、外構工事は欠かすことができません。外観の見栄えだけではなく自宅を守るための手段としても考えて依頼していきましょう。
3 外構工事の大まかな種類
外構工事には細かい設備の他に大まかに3種類にわけることができます。クローズ外構・オープン外構・セミクローズ外構です。これは設置する構造物の違いによってかわるのでそれぞれの種類における特徴やポイントを説明します。
5 まとめ
ここまでて外構・エクステリア工事の種類と費用相場を説明しました。
外構工事にはクローズ外構・オープン外構・セミクローズ外構の3種類があります。
種類によって工事内容や費用相場が異なるため、自宅外観を希望通りにできる種類を選びましょう。現実的にはご自宅の土地スペースによっても設置できる外構が変わってくると思います。専門業者と相談して最適なものを決めましょう。3会社を目安に見積もり依頼をだすと内容の比較ができるのでポイントとして抑えておきましょう。プライバシーを重視したい場合はクローズ外構、開放感を重視したい場合はオープン外構がおすすめになります。
外構工事にかかる費用は設置する構造物の量や種類によって大きく異なります。
費用相場はクローズ外構が約200万~300万円、オープン外構が約100万~150万円、セミクローズ外構が約150万~250万円です。
外構工事の費用を抑えるためには、各構造物の費用相場を把握してから資金計画を立てて、複数の会社からとった見積もりを比較検討しましょう。
本記事が今外構工事を考えている方のお役にたちましたら幸いです。