クローズ外構のメリット・デメリット
「クローズ外構」とは、道路や近隣住宅の敷地との境界線に、比較的高めのフェンスや門、塀などを設置するエクステリアのことです。
光や風を取り入れて開放感を味わえるようなクローズ外構もあれば、高さのある門や塀を立てて完全に周囲との関係をシャットアウトするようなクローズ外構もあります。
使用する素材やエクステリア用品によっては、ほかにはないオリジナリティさを出せる点は大きな魅力といえるでしょう。
ただし、クローズ外構にも良し悪しがあります。メリットだけではなく、デメリットも理解したうえで工事するか否かを決める必要があります。
クローズ外構のメリット
クローズ外構を取り入れるときの3つのデメリットをご紹介します
メリット①:周囲の目を気にせずに生活できる
クローズ外構最大のメリットは、周囲の目を気にせずに生活できる点です。
冒頭でも述べたように、クローズ外構では高さのあるフェンスや門などを設置します。そのため、自宅前の道路を横切る人や車、近隣住民からの視線を遮ることが可能です。
外部の視界を遮れば、庭でのびのびと洗濯物を干したり、家族でバーベキューをしたりとプライベートな空間が守られます。「外からの視線が気になって庭を思うように使えない…」といった悩みを抱えている方におすすめです。
メリット②:近隣や道路との境界線がはっきりする
クローズ外構を取り入れれば、近隣住宅や道路との境界線がはっきりする点もメリットといえます。
オープン外構のようにフェンスや門が設置されていない場合、歩行者が誤って敷地内に侵入してしまうこともあるでしょう。また、近隣住民の庭に置かれている所有物が徐々に侵入してきて、近隣トラブルに発展するケースも少なくありません。
こうしたトラブルを事前に防ぐためにクローズ外構を取り入れる方も多いのです。
メリット③:子供やペットの飛び出し防止になる
小さな子供やペットがいるご家庭では、飛び出し防止としてクローズ外構を取り入れるケースもあります。
自宅の敷地を一歩外に出れば、そこは公共の場です。歩行者や自転車、車など誰が通るか分かりません。飛び出して事故に遭ってしまう可能性をなくすためにクローズ外構を検討する方も多いでしょう。
メリット④:塀やフェンスなどの外構デザインを楽しめる
先にも述べたとおり、クローズ外構では素材やエクステリア用品で外構デザインを楽しめます。
重厚感のある門やフェンスを選ぶと、対外的なステータスの高さを表現できるでしょう。
また、おしゃれなデザインの門やフェンスを選べば、個性やセンスが光りますね。
クローズ外構のデメリット
クローズ外構を取り入れるときの3つのデメリットをご紹介します。
デメリット①:防犯性に劣り、不審者からターゲットにされやすい
クローズ外構は、防犯性に劣り不審者からターゲットにされやすいデメリットがあります。これはクローズ外構ならではの壁の高さが原因です。
一見、不審者の侵入を阻止できそうな高いフェンスや門ですが、一度侵入されてしまえば外部からその様子が見えなくなってしまいます。
つまり、不審者は侵入さえできれば、あとは敷地内で何をしていてもバレにくい状況になるのです。
そのため、クローズ外構を取り入れる場合には、警備会社と契約したり防犯カメラを設置したりなどの防犯対策をあわせてしておきましょう。
デメリット②:オープン外構よりも工事費用が高い
クローズ外構は、オープン外構と比較すると工事費用が高くなってしまいます。これは、フェンスや門などを設置しないオープン外構よりも、エクステリア用品を使用する割合が高いためです。
また、敷地の周りをフェンスや門でぐるっと囲む場合も想像以上に予算がかさみます。
なぜなら、自宅の周りは思っている以上に長さがあるからです。クローズ外構にフェンスや門よりも比較的安い「生垣」を選んだ場合では、数ヶ月に一度の剪定をするランニングコストが発生します。
こうした維持費については、事前に予算として組み込んでおくと安心です。
デメリット③:敷地が狭いと圧迫感がある
元からの敷地面積が狭い住宅でブロック塀などのクローズ外構にすると、圧迫感を感じてしまうかもしれません。この場合には、クローズ外構として「フェンス」などの隙間が多い素材をチョイスすると開放的な印象になります。
しかし、フェンスでは歩行者の目線が気になってしまう方も多いでしょう。こうした場合は、歩行者の目線の高さだけを目隠しできるようなデザインをセレクトすることをおすすめします。
まとめ
今回は、外部からの視線をシャットアウトできる「クローズ外構」についてご紹介しました。
クローズ外構には、近隣住宅や道路との境界線をはっきりさせることや、子供やペットの飛び出しを防止できるなどのメリットがあります。しかし、不審者からターゲットにされやすいことや費用がかさむ点はデメリットです。
ご家庭の環境に合わせてどのエクステリアにするのかを決めてきましょう。もしも迷ってしまう場合には、エクステリア専門業者に相談してみてくださいね。
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